2006年10月31日のブックマーク (3件)

  • モラル・エコノミー(moral economy)

    モラル・エコノミー(moral economy, 道徳経済)とは、経済的な行為や行動を支えている論理の中に人々 の道徳的なもの(倫理)がある場合、そのような原理で動く経済活動や実践のことをいう。 モラル・エコノミーは、1970年代後半に、政治経済(political economy)と対峙して論争になったことがある。後者(=ポリティカル・エコノミー)の立場は、経済的な行為や行動を支えている中核に人間の合理的な 計算や打算——典型的発想としては最小の投資で最大の利潤を引き出すこと——を見いだす立場であり、今日の政治経済の基的な枠組みに立脚するものである (経済人類学における<実体論>対<形式論>の論争の後者に相当する)。 今日的な意味での、モラル・エコノミーの概念を最初に主張したのはE.P.トムスン(Thompson[1971])である。彼=トムスンは、19世 紀の英国の民衆暴動において、

    t-kawase
    t-kawase 2006/10/31
    池田光穂先生の解説。
  • 必修科目問題 - Living, Loving, Thinking, Again

    最近の旬の話題というと、やはり高校の必修科目問題ということになるだろうか。全然フォローしていないのだが、報道も次々に更新されているようだし、議論も百出して侃々諤々の観がある。 発端は富山県か; 必修履修せず197人卒業ピンチ 富山・高岡南高 2006年10月24日12時18分 富山県立高岡南高校(篠田伸雅校長、高岡市戸出町)で、地理歴史教科を選択制としたため、3年生197人全員が卒業に必要な科目を履修していなかったことが24日、わかった。同校は県教委とともに卒業資格取得のための方策を協議している。 同校や県教委によると、学習指導要領では世界史、日史、地理の3教科から2教科を選ぶことになっていて、世界史は必修となっている。しかし、同校では昨年春ごろ生徒から「受験に必要な教科だけにしたい」との声が上がり、昨年度は3教科から1教科だけの選択でも可能とするようにした。その結果、世界史を履修してい

    必修科目問題 - Living, Loving, Thinking, Again
    t-kawase
    t-kawase 2006/10/31
    「受験勉強なんて」という教養エリート主義の終焉、というのは同感。
  • 政教分離原則の歴史 - 研究生活の覚書

    ジャン・ジャック・ルソーの『社会契約論』第四篇第八章に“civil religion”というよく分からない概念が書かれている。長さにして2頁くらいで、当に最後の最後に唐突に出てきて、それきりになっている。学部学生時代、ハンナ・アレントの文献を読むゼミに出席していた時、当時の政治思想史の教授がふっと、「あれ、よく分からないんだよね」と言っていた。なぜこの話が出てきたのかは、私はもう憶えていないが、たぶんギリシャの政治と宗教の問題をアレントが論じていた時に、教授が思い出したのだろう。 ニコロ・マキャベリは、領主としてのローマ教皇の存在がイタリアの統一を妨げていると考えていたのは有名なわけだが、彼の宗教としてのキリスト教に対する否定的な感情は、『ローマ史論』の中に出ていて、要するに「キリスト教は共同体への英雄的な献身を生み出さないが、異教(古典古代のギリシャ・ローマ)の宗教ではそれを讃える」と

    政教分離原則の歴史 - 研究生活の覚書
    t-kawase
    t-kawase 2006/10/31
    「市民宗教」概念は確かにややこしいです。