「比較サイト」を自作自演していたとして、消費者庁は2日、住宅トラブルの解決サービスを提供する「ARS」(東京都)に対し、景品表示法違反(優良誤認)で再発防止などを求める措置命令を出した。 発表によると、ARSは2016~17年、自社がつくった比較サイトで「50を超す業者サイトから優良業者を15に厳選! 電気工事業者を徹底比較」などと表示。1~3位に自社の電気トラブル解決サービスを紹介した。しかし、裏付けとなる根拠がなかった。別の自社サイトでは、拠点数や受注実績を実際より多く表示していた。 比較サイトは第三者が運営しているように装っており、自社サービスのサイトへの誘導を狙っていたという。消費生活センターなどに、同社との契約トラブルに関する相談も寄せられているという。 同社は「指摘を受けた点はすでに修正した。指摘を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めたい」としている。(末崎毅)