なかなか治らない食物アレルギーを治療できないか。そんなことを目指して、臨床研究として進められている経口免疫療法を知っていますか。「食べて治す治療」などと耳にしたことがあるかもしれませんが、治療法としてはまだ確立していません。10年余り模索が続く中で、新たに分かってきたこととは? 対象は? 重いアレルギーに悩む人 日本では、乳幼児の5~10%が食物アレルギーと言われる。ただ、赤ちゃんの頃に発症した食物アレルギーの8割ほどは、学童期までに自然に治っていくとも言われている。食物アレルギーと診断されたら、原因となる食物を必要最小限に除去しながら、定期的に医療機関でその食物を食べてみる「食物経口負荷試験」(負荷試験)を受けて、食べられるようになっているかを確かめていく。これが、食物アレルギーとのつきあい方の基本だ。 ただ、中には、ほんの微量を食べるだけでも重いアレルギー反応が出て、数グラムという少量
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