いたいけなきょうだいの死から戦争の悲惨さを描いた不朽のアニメ映画「火垂るの墓」。監督を務めた高畑勲さん(79)は語る。「あれは反戦映画ではない」。戦後70年を迎え、いつか来た道へ向かう足音がその耳に届く。言葉が熱を帯びる。惨禍を嘆き悲しむのではなく、いまこそ自らの愚かしさに目を向けよ、と。 ■愚かしさ省み歯止めを 火垂るの墓は反戦映画と評されますが、反戦映画が戦争を起こさないため、止めるためのものであるなら、あの作品はそうした役には立たないのではないか。そう言うと大抵は驚かれますが。 1988年公開。太平洋戦争末期、空襲で母と家を失った14歳の兄清太と4歳の妹節子の物語。食糧事情悪化につれ、身を寄せた親戚からうとましがられ、2人は防空壕(ごう)で暮らすようになる。周囲の大人も手を差し伸べることはなく食料が尽き、やがて命も尽きる。原作は野坂昭如さん。高畑さんは「人は悲惨な目に遭うと人情
![Yahoo!ニュース - 過ち繰り返さぬために 「火垂るの墓」高畑監督に聞く (カナロコ by 神奈川新聞)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5962ebbae25bf4db7bf91ea647e92c42fb1b03f8/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Famd.c.yimg.jp%2Fim_siggeMcGKKtoxM2IG9PU5vkzVA---x200-y134-q90%2Famd%2F20150101-00119041-kana-000-2-view.jpg)