2005年の東京モーターショーに参考出品された「CX-7」。北米市場向けの商品だったが、マツダの国内販売会社トップ陣からはこんな声が寄せられた。「台数ノルマで縛られずに自由に売っていいのなら、こういう商品は面白い」と。その声に応え、月販400台に届かなくてもいい「380台」という月販目標が決まった。 北米メインという理由はあるにせよ、数を売ることを考えていないクルマがあるということが一種の驚きだ。そして、CX-7は昨年12月の国内発売以降、コンスタントに毎月800台前後の登録実績を重ねている。マツダとしては「してやったり」だ。 「キアヌ・リーブス的」なSUVとは CX-7の前身である「MX-クロスポルト」は、2005年1月のNAIAS(北米国際自動車ショー=デトロイトショー)に出品された。複数のジャンルが持つ特徴を兼ね備えたクロスオーバービークルが流行し始めた北米市場に向けて、SUV(多目