最近、映画館が減っている。 社団法人日本映画製作者連盟などのデータによると、2000年の国内総スクリーン数は2524。それが2006年には2926になった。「増えてるじゃないか」というツッコミが今にも聞こえてきそうだが、減ったというのは全体の話ではなく、インディペンデント系――いわゆる“街の映画館”の話だ。大資本を背景に拡大を続けるシネマコンプレックスに対し、地方の大都市を中心に昔ながらの映画館が減ってきている。 2000年の時点では、シネマコンプレックスは1123スクリーン。全体に占める割合44%だった。しかし2006年には1954スクリーンまで増加し、67%を占めるに至る。逆に、6年前は1401あった独立系映画館は972まで減った計算だ。純減数は、従来の3分の1近くになる。 「近年、映画館といえばシネコンが中心で、街の映画館は減少しています。東京や大阪といった大都市はともかく、地方都市