「さよならなんて云えないよ / 小沢健二」 別れを題材にした曲は、たくさんある。フレデリック・ショパンの「別れの曲」のように、そのものずばりな曲もある。 子宮をくぐりぬけたときから、灰となり土に還るときまで、出会いと別れが繰り返される。男女間の話に限らない。家族・友人、様々な人と出会い、そして別れてゆく。 誰かしら、その人だけの「別れの曲」を持っているだろう。他人との別れを経験したとき、必ず聴く曲を。 僕にとってたった一つの別れの曲、それは小沢健二の「さよならなんて云えないよ」以外ありえない。 ここまで的確に別れを描写した曲はない。本当は、歌詞を全文引用したいくらいだ。 ♪くだらないことばっかみんな喋りあい ♪嫌になるほど誰かを知ることはもう2度とない気がしてる たとえば、こういう一節。日々を一緒に過ごした友との別れの場。みんなそれは意識している。しかし、そのことを話題にしたくない。涙では
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