日本文化の心理学と家族療法において、「日本文化」とはアニミズム・シャマニズム文化のことを言っている。この文化はいかにも過去の遺物のように感じられるかもしれないが、実はそうでない。現代に日常的に通用している琉球(沖縄)語が、実に興味深いことに、大和古語つまり平安時代の言葉の名残を色濃く残しているというのである。これは柳田國男の言う文化辺縁説の傍証ともなるものだろう。現代の沖縄語で語られる精神世界、これは「祖先祭祀」の生活習慣が中心であるが、を知ることは、日本人の心の源流に触れるものであるのではなかろうかということだ。 以下の記事は、現代沖縄語と古代大和語との関連を示す、簡潔にまとめられたよいものではないかと思われる(一部賛成できない点もあるにはあるが)。鹿児島県出身の川崎氏が琉球新報紙上に投稿されたものであるが、ここに紹介しておきたい。 ===========================