俗っぽいタイトルなのでサクッと読めるかなと購入したが、読んでみたらなかなか骨太な書籍だった。というのも、著者はカリフォルニア大学バークレー校の経済学教授ということで論文チックというか、データがふんだんに盛り込まれている。 これまた俗っぽく結論を言えば、年収をあげたかったらシリコンバレーに住むんだ!という話。現在のシリコンバレーは知識の集積地として、イノベーションをたくさん生み出している。それに伴い、新たに雇用される人が増えたり、イノベーション企業に勤める人はそれに見合う高給料なので、その従業員が地域で消費(還元)する額もまた大きい。ゆえにイノベーション企業以外の企業にも恩恵をもたらしているという。 興味深かったのは、フランスのインターネット関連産業についての研究によれば、WWWが登場して以来、インターネットが生み出した雇用が120万に対して、消滅させた雇用は50万だそうだ。問題は、雇用の消