東京五輪・パラリンピック組織委員会が、競技会場の救護体制を縮小することで関係団体と調整を進めていることが23日、医療関係者への取材で分かった。観客向けの救護所に配置される医師や看護師を削減する。新型コロナウイルス禍で観客数が減るのに加え、医療従事者の確保が難しいことを考慮した。 23日で開幕まで2カ月となった東京五輪。その医療従事者確保に対しては、逼迫する地域医療への影響を懸念する声や反発が高まっている。 大会組織委の橋本聖子会長は21日夜の記者会見で「新型コロナ対応に支障のない形で構築していく必要がある」と強調した。