スポーツや頭脳ゲームのような広義の「バトル」を描く作品においては、「物語のスタート時点では、主人公はそのジャンルの素人」というパターンがしばしば見られます。スポーツでなら『SLAM DUNK』や『アイシールド21』など、頭脳ゲームなら『ヒカルの碁』『アカギ』など、色々と思いつきますね(もちろん、『キャプテン翼』や『咲-Saki-』などのように、最初から実力者というパターンも多いですが)。 ただ、「バトルもの」であってもこのパターンがあまり見られないジャンルというものがあります。料理漫画(の中の「料理対決」をメインとするもの)です。以前紹介した『スーパーくいしん坊』をはじめ、『ミスター味っ子』『鉄鍋のジャン!』『中華一番!』『食戟のソーマ』など、この手の作品の主人公は「実家が料理屋」などの理由で、物語開始時点からある程度以上の実力者であることが多いです。 しかし、「料理対決」がメインであり、