東京電力パワーグリッドが2020年度までに全顧客に設置を進めるスマートメーターでこれまでに28件の発火事故が起きた。2つの原因が重なり、対策にてこずった。同社は約8万8000台の全対象機種について交換を進めている。並行して施工不良の恐れがある場所を特定して、対策を急ぐ方針だ。 東京電力パワーグリッドは2018年11月19日、東光東芝メーターシステムズが製造したスマートメーター(電力量計)の不具合によって機器内部で発火が起きていたと初めて発表した。前日付の東京新聞で「事故や不良品について公表していない」と報道されたのを受けたものだった。 東京電力パワーグリッドは東光東芝メーターシステムズ製のスマートメーターについて、「2017年後半から顧客に余計な心配を掛けないよう個別に通知して交換作業を進めていた」(業務統括室)と説明する。発表時点で火災と認定されたものが16件あったという。 ところが東京
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