『キングダム』が愛されるために超えなければいけなかったハードル キングダムは中国の春秋戦国時代を舞台にしたマンガです。古代中国史をテーマにしたコンテンツはもはや飽和状態にあるといえます。古くは『三国志』『封神演義』『水滸伝』などに始まり、現代に至るまで、小説、マンガ、アニメ、ゲーム、映画と、さまざまな形態で数え切れないほどの新たなコンテンツが生まれてきました。新旧の競合する作品が多くある中でヒット作となるのは並大抵のことではありません。 競合が多いだけではなく、キングダムには他にも幾つかの超えるべきハードルがあります。まず1つは、結末があらかじめ決まっていることです。歴史物語をベースにしている以上、物語の流れを変えることはできません。人気キャラだからといって、殺される者を生かしておくこともできませんし、勝手に復活させることもできません。 次に画のタッチです。キングダムは、決して万人受けする
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