私のブックマーク 決定グラフを用いたデータ構造 科学技術振興機構 ERATO湊離散構造処理系プロジェクト 研究員 川原 純 はじめにBDD (Binary Decision Diagram、二分決定グラフ) はn変数0/1論理関数を効率良く表現するデータ構造である。 BDDは80年代から90年代後半にかけて盛んに研究されており、 主にLSI回路設計やモデル検査の分野において広く使われる技術となった。 2000年代以降は、BDDやその派生形を、 データマイニングや知識発見、確率推論、列挙アルゴリズム設計、バイオインフォマティックス等、 情報科学の様々な分野に適用する動きが広がっている。 また、組合せ集合(集合族)を表現する ZDD(Zero-Suppressed BDD)や、文字列集合を表現する SeqBDD (Sequence BDD)、 置換の集合を表現する πDD (PiDD, Per