2011.06.02 昔のいじめは陰湿じゃなかった、という幻想 (3) カテゴリ:カテゴリ未分類 藤子A先生の「少年時代」という漫画を読んだのですが。この作品は映画化もされ、特に主題歌は井上陽水さんの代表曲の一つでもある作品の原作(正確には柏原兵三の小説『長い道』を漫画化した作品)なのです。 内容は太平洋戦争末期、主人公が疎開先の富山の小学校で体験する、子供同士のいじめとすさまじい権力闘争を描いた物語なのですが。 この作品を読んでつくづく思うのは「昔のいじめは今ほど陰湿じゃなかった」という幻想です。 よく、テレビのコメンテーターなどが昨今のいじめ問題を取り上げる時に「昔はここまで酷くなかった」的な発言をしますが、それは恐らく「自分がたまたま被害を受けなかった(見なかった)か、あるいはいじめる側の人間だった」のではないかと。 特に殴る、蹴るという直接的暴力が、下駄箱にゴミを入れられるというイ