コーエンの講演の訳の途中ですが、一回休憩を挟む感じでポーゼンの論説を訳してみたり。 ●Adam Posen, “Central Bankers: Stop Dithering. Do Something”(New York Times, November 20, 2011) アメリカ経済も世界経済もともによく知られた障害に直面しつつある。その障害というのは、政策における敗北主義(policy defeatism)である。近代の経済の歴史を振り返ってみると、1920年代の西ヨーロッパであれ1930年代のアメリカであれ1990年代の日本であれ、主要な金融危機を経験したいずれの国においても、持続的な景気回復を実現する上で必要な景気刺激策が早まって*1放棄―反転とまではないかなくとも―されてきた。悲しいかな、世界経済はこの同じ過ちを繰り返しつつあるように見える。 今現在なすべき正しい行動は、Fed