近藤誠氏が「まともで患者想いの勉強家」で「ロジックの美しい切り込み隊長」だったころを知る人間の一人です。 あの時の外科は本当に酷かったです。嫌がらせ、人格攻撃、全国から砲火を浴びていました。それでも母親の治療をこっそり頼みに来る外科医もいました。立場的に表立って頼めないと言って。 がんもどき理論は「大筋」正しいです。 病理で悪性でもおとなしいもの、逆に良性でも再発転移するものがあるのは、現在の医学では皆知ってることです。 でも当時はHE染色の病理の見た目だけで良悪性を決めることが多く、実態とかけ離れた大規模手術が行われてました。