米国が月面に残してきた星条旗=NASA提供 米航空宇宙局(NASA)が24日、月面での米アポロ計画の着陸地点などを「歴史的遺産」として立ち入り禁止にする指針を初めて公表した。「法的拘束力はない」としているが、月面探査の賞金コンテストを実施している米非営利団体「X賞財団」とは指針内容を尊重することで合意したという。 指針は、アポロ計画など過去の探査の活動拠点や残してきた機器類を「歴史的・科学的にかけがえのない遺産」と位置づけ、保護を求めている。なかでも、人類が初めて月に降り立ったアポロ11号(1969年)と最後の17号(72年)の着陸地点は価値が高いと判断、半径2キロ以内の上空を飛行禁止とし、着陸地点から半径75メートル(11号)と225メートル(17号)以内の立ち入りを禁じている。 さらにNASAと事前協議をした場合を除き、月面に残してきた機器類との接触を禁じる。対象には月探査車など