南米由来の新たな変異ウイルス「ミュー株」について、東大などの研究チームは、ワクチン接種などで作られる中和抗体の効果が、従来株と比べておよそ7分の1になるとする研究結果を発表しました。 新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス「ミュー株」は、南米コロンビア由来で、日本では今年6月以降、空港の検疫で2例確認されています。 東大医科学研究所の佐藤佳准教授の研究チームは、ワクチン接種などで作られウイルスの働きを抑える中和抗体の効果について調べたところ、ミュー株は従来株に比べて、効果がおよそ7分の1になるとする結果を発表しました。 佐藤准教授は、「ワクチン接種は、免疫の記憶が活性化されるなどの効果があるので、ワクチンが全く効かないということではない」としています。