銭湯から入浴券を盗む手口で犯行を繰り返し、窃盗容疑などで警視庁に逮捕された東京都世田谷区の無職、道端英樹容疑者(66)は捜査員から「風呂屋のミッチー」と呼ばれていた。ほかにも、現場にあるスイーツを食べ散らかして逃げる事務所荒らしの男は「シュガー」や「窃糖犯」などと呼ばれていた。これ以外にも、「ケツパーの梅じい」「デパ地下のさと婆」…と捜査員からあだ名をつけられた窃盗犯は数多い。古くは江戸期の「鼠小僧」にまで遡(さかのぼ)る泥棒の通称。なぜあだ名がつけられるのか。その謎に迫った。 士気上げるあだ名窃盗犯の逮捕「風呂場のミッチーを捕まえた!」「シュガー逮捕!」。3月中旬、警視庁捜査3課に2人の窃盗犯が続けて逮捕された。その一報に快哉(かいさい)を叫ぶ捜査員は少なくなかったという。 「あだ名つきの窃盗犯を捕まえると、やっぱり盛り上がる」(捜査関係者)。そのため、現場の指揮官が士気を上げるためにあ