三重県伊賀市が、所有する伊賀鉄道の上野市駅の駅名表示を「忍者市駅」とする方向で検討していることが分かった。市は2017年に忍者を生かしたまちづくりを進める「忍者市宣言」をしており、市の玄関口となる駅名に「忍者」を明示し、観光客にアピールするのが狙い。 伊賀鉄道は公有民営方式で、車両や施設を市が所有し、運行は株式会社の伊賀鉄道が担っている。上野市駅の名称は、04年の合併前の上野市に由来している。 市は19年度に上野市駅の耐震補強工事を予定しており、これに合わせて看板、路線図などの表示や車内放送の切り替えを進める方針。岡本栄市長は本紙の取材に「駅名を見て忍者の聖地に来たということを感じてもらいたい」と話した。 駅名表示の変更後も、正式名称としては上野市駅を維持し、表示にも残す。 市は、伊賀鉄道にある15駅のうち、数駅の命名権(ネーミングライツ)を売り出すことも検討している。17年度は約6400