このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 トルコのアンカラ大学やポルトガルのEgas Moniz School of Health and Scienceなどの研究者らが発表した論文「Evaluating undesired scratching in domestic cats: a multifactorial approach to understand risk factors」は、家庭で飼育される猫の望ましくない引っかき行動に関する研究報告である。 1211匹の猫を対象に、望ましくない引っかき行動の要因を調査した。飼い主の報告に基づいた結果、子供の存在、猫の遊び時間と夜行性活動などが