熊本地震の発生以降、情報テクノロジーが現地でどんな役割を担ったのだろうか? 熊本出身の外村 克也氏に現地の様子を伝えてもらった。 熊本で、この原稿を書いている。まだ余震は続き、家のきしむ音に心をえぐり取られそうになりながら書いている。正直、ちょっと怖い。地震発生時、筆者はちょうど羽田発の飛行機の中にいたのだが、着陸後に家族や知人からのLINEで地震があったことを知った。それから丸一日が経って、熊本の実家から震災時の情報テクノロジーについて感じたいくつかのことを書き残しておこうと思う。 と、その前に少しだけ筆者のことを説明させてほしい。筆者の実家は熊本にあり、大学を中退するまで熊本市中央区の実家で過ごしていた。 震源地となっている益城からは直線距離で約8kmほどしか離れていない。益城には、好物のニンニクがたっぷりはいった鳥の丸焼きを売る店があり、年に数回通うほどの覚えのある場所だ。家族や親戚
