解散した、おおぎみファーム(2013年12月) 沖縄県大宜味村塩屋の企業支援賃貸工場で県内最大級の植物工場を運営していたおおぎみファーム(同村、西垣淳社長)が4月で会社を解散し、清算に入ったことが8日までに分かった。スポンジの中に根を生やす独自の土壌方式を採用したものの、安定した生産体制を確立できず、親会社が事業継続は困難と判断した。 おおぎみファームは2013年に、総合建設コンサルタント「オオバ」(東京)が異業種参入して100%出資で設立した。資本金は1千万円。 大宜味村が建設した賃貸工場に入居して栽培棚を整備し、14年夏からレタスやハーブ類の出荷を本格化していた。 付加価値の高い食材として県内のリゾートホテルや大型スーパー向けに販売先を確保していたが、害虫被害や想定した成長速度を得られなかったことから注文に応じた生産量を確保できず、収益が低迷していた。17年3月期決算(予定)は売上高が
岐阜県揖斐川町の徳山ダムが建設された旧徳山村に、かつて超激辛の唐辛子があった。ダム湖に沈んだ集落とともに幻になったとされてきたが、最近、隣の同県本巣市で栽培が細々と続けられていることが分かった。「日本一の辛さ」をうたいたい市は復活に向けて動き出した。 徳山ダムは2008年、洪水対策や発電を目的に完成したが、建設予定地だった徳山村は1987年に廃村。1600人を超えた住民は村を離れ、集落は水没した。 本巣市の担当者らによると、村の気候は寒冷だったため、住民は辛く味付けをした郷土料理「地獄うどん」で体を温めたという。使われたのが通常の唐辛子より数倍辛いとされた「徳山唐辛子」。生産農家の離村により種が失われたとみられていた。 再発見は偶然だった。徳山ダムから東に約5キロ、山一つ越えた本巣市根尾の能郷(のうごう)地区で2012年8月、当時、市産業経済課総括課長補佐だった鷲見(すみ)誠さん(57)が
早稲田大ラグビー蹴球部と新之助のPRに関する協定を結び、新之助のおむすびを手に記念撮影する新潟県の泉田裕彦知事(前列中央)と同部員ら(後列)=東京都内で、新潟県提供 コシヒカリ以来60年ぶりの本格ブランドとして、新潟県が昨年大々的に発表した、水稲の新品種「新之助」。県内外のレストランで始めた先行提供での評判は上々で、4月23、24の両日に新潟市で開かれた主要7カ国(G7)農相会合でも各国代表に食べてもらった。来年のデビューに向けて、目下の課題は県外での知名度向上だ。県は最大の消費地である首都圏をターゲットに、PRに乗り出している。【米江貴史】 日本男児らしい硬派な名前に合った、雄々しいイメージを出したい−−。そう思っていた県に、早稲田大ラグビー蹴球部から「連携したい」と提案があった。同部は大学選手権で最多の優勝15回を誇る学生ラグビー界の雄。力強さはイメージにぴったりだった。
イチゴ農家になってハンドボールの日本リーグ(JHL)で活躍しよう――。JHL入りを目指す社会人チーム、一般社団法人フレッサ福岡(福岡県糸島市)が、農家になることを前提に選手を募集し、10日にトライアウトを開く。 農家とひとくちに言っても甘くはない。選手はまず2年間をめどに農家で研修を受けることになる。この間の収入は行政の給付金や農産物輸出入会社からの委託料の見込みで、年間300万円程度を確保するとしている。技術を身につけ、専業農家として自立しなければ、その後の活路は開けず、地域おこしにもつながらない。手がける作物は、海外でも人気の福岡県特産大粒イチゴ「あまおう」が候補だ。 元警察官でバイオ関連会社員の前川健太代表理事(37)は高校でハンドボールを始め、就職後もクラブチームで活動してきた。一方で注目してきた日本リーグはチーム減が続き、一時期より縮小。心を痛めていたが、「それなら自分で」と一念
果実などの害虫ミカンコミバエが大量侵入した鹿児島県・奄美大島で、13日から柑橘(かんきつ)類の出荷制限が始まる。国の命令で廃棄する果実の摘み取りが進む。全国有数の産地を担う生産者たちは、無念さをかみしめつつも、発生源を断とうと廃棄の徹底を呼びかけ合う。 「涙が出そうだね」 島南部の瀬戸内町。丸々としたポンカンを収穫しながら、農家の武富光則さん(58)が肩を落とした。例年なら島外へ贈答用に出荷するが、今年の運び先は町の臨時集荷場。近く出る国の廃棄命令を待ち、土に埋められてしまう。 ミカンコミバエは幼虫が作物に寄生すると腐って収穫できなくなる。国内では1986年に根絶されたが、奄美大島で今秋、再び定着の恐れが出てきた。蔓延(まんえん)防止のため、まずポンカンとタンカンについて島外出荷を禁じる区域を設定、原則廃棄とする規制が13日に始まる。対象は北部の一部を除く島のほぼ全域だ。 収穫期に入ったポ
果物の害虫・ミカンコミバエが鹿児島県の奄美大島で確認されたとして、寄生の恐れがある果物の島外出荷を禁止する方針が示され、島の農家が困惑している。 果物は島の主要産業の一つ。冬の特産品であるポンカン、タンカンはこれから収穫期を迎える。「早期根絶のためには、対象作物をすべて廃棄処分すべきだ」と苦渋の声も聞かれる。 「植物防疫法に基づいて、移動規制措置を取らざるを得ない。この1年で根絶したい」 9日、同県奄美市内のホテルで開催された説明会で、農林水産省植物防疫課の島田和彦課長は「果物の移動規制」といった対策を説明した。これに対し、生産農家や流通関係者ら約270人は、早期根絶や充実した補償を求める声を相次いで上げた。 農水省や県によると、このハエが確認された場所から半径5キロ以内で生産されたポンカン、タンカン、パッションフルーツ、マンゴー、スモモなど対象の果物は12月以降、出荷禁止となる。奄美大島
農林水産省と鹿児島県は9日、1986年に国内から根絶した果物の害虫・ミカンコミバエが同県・奄美大島で確認されたとして、寄生の恐れがある果物の島外への出荷を禁止する方針を地元農家らに伝えた。 植物防疫法に基づく措置で、期間は12月~2017年3月の見通し。一部は今月下旬から出荷時期を迎えるため、必要があれば12月前でも個別に廃棄命令を出す。 奄美大島では、ポンカンやタンカン、パッションフルーツ、マンゴー、スモモなどが栽培され、これから収穫期に入る。 県によると、奄美大島の全5市町村に設置しているわなで9~11月、ミカンコミバエ570匹を捕獲。野生のグアバ57個からは幼虫も見つかった。 このハエは中国や東南アジアに生息しており、台風接近などの際、これまでも島内で見つかることはあった。今回は数が多く、定着や島外への拡散の恐れがあるため、対策を取ることにした。
JA三重中央会が「環太平洋経済連携協定(TPP)をやっつける」寸劇をつくり、5日に津市の県総合文化センターであった「農家のつどい」で初披露した。 県内のJAのゆるキャラたちが、顔を白く塗って黒の全身タイツに身を包んだ「T」「P」「P」の男たち3人に襲われた。「大変! このままでは三重の地域農業や家族農業が続けられなくなってしまうわ!」 すると、JA鳥羽志摩のゆるキャラ「農業戦隊アグリマン」の赤、緑、黄がBGMとともに登場。特産品をもじった「イチゴミサイル」や「キンコ(干し芋)ビーム」を放って格闘した。男たちは簡単には降参しないが、約1千人が集まった会場が「国益なきTPP反対!」と声を上げると退散した。 アグリマンは2006年12月… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有
香川県の小豆島といえば、オリーブの産地として有名。最近では国際オリーブオイルコンテストでの受賞も多く、世界的にも注目を集めているのだとか。 香川県産オリーブは、主にオリーブオイルと新漬け(※新鮮なオリーブを塩水に漬けこんだもの。10/10に解禁したばかりの季節限定品!)に加工されるが、オリーブをすべて無駄なく使うため、絞った後のオリーブ果実や葉などを活用した商品開発にも積極的だ。以前、「オリーブサイダー」を紹介したこともあるが、オリーブグルメはさらに進化しており、「オリーブ牛」や「オリーブハマチ」なるプレミア銘柄まで生まれていた。 牛やハマチがオリーブを食べて育つと、一体どんな味になるのか? 実際に香川県に行って、食べてきた。 まずは「オリーブハマチ」。香川県産のオリーブの葉の粉末を添加したエサを20日以上与えた養殖ハマチ、というのがその定義である。エサとして与えるオリーブは全体の2パーセ
» 50~70代の農家のお母さんで構成された「新潟ライスガールズ」が猛烈にカワイイッ!! 現役アイドルは彼女たちを見習うべき 特集 50~70代の農家のお母さんで構成された「新潟ライスガールズ」が猛烈にカワイイッ!! 現役アイドルは彼女たちを見習うべき 佐藤英典 2014年10月9日 日本にはたくさんのアイドルグループが存在する。当然ながらそのすべてがメジャーな活動をしている訳ではなく、地元を活動拠点とする、いわゆる “ご当地アイドル” がほとんどだろう。 そんななか、新潟県および「JA全農にいがた」が、2014年の新潟県産コシヒカリ新米発表会で、お米農家ユニット『新潟ライスガールズ』の活動について発表した。彼女たちは “ガールズ” と名前がついているものの、50~70代のお母さんたち。正直いって若くはないし、キレのあるダンスや卓抜した歌唱力がある訳でもない。だが……彼女たちの思いは確実に
国の特別天然記念物トキの繁殖で知られる新潟県佐渡市などが、新銘柄米「朱鷺(とき)踏んじゃった米」を売り出し中だ。トキには「苗を踏み、稲を倒す害鳥」として駆除された受難の歴史がある。地元は希少な鳥が踏んだ田んぼのプレミア米として首都圏など全国の消費者に売り込み、保護への関心を高めたい考えだ。 市や民間団体などでつくる「朱鷺と暮らす郷(さと)づくり推進協議会」と地元農協が協力し、昨年11月に販売を始めた。中身は佐渡産コシヒカリで、減農薬、減化学肥料の市の認証米「朱鷺と暮らす郷」とほぼ同じ。違うのは、環境省のモニタリングチームがトキを観察中に苗踏みしたと確認された田んぼと、市の事業でトキの苗踏み被害の補償を求めた田んぼ約64平方メートルから収穫した点だ。 5キロで4500円(税、送料込み)。値段は市の認証米より1キロ当たり300円ほど高いが、甲斐元也市長は「トキもあちこちの田んぼを踏むわけではな
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