イタリアのラツィオの山で発見されたネアンデルタール人の頭蓋骨/DeAgostini/Getty Images/Getty Images (CNN) 約4万年前に絶滅したネアンデルタール人は現代人と同じような帯域の音を聞き取ったり、声を発したりする能力を持っていたかもしれないとの研究結果が発表された。言語によるコミュニケーションが発達していた可能性もあるという。 米ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の進化学者、ロルフ・クアム准教授らのチームが1日、オンライン科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション」に発表した。 チームはCTスキャンを使って現生人類、ネアンデルタール人やその祖先の化石を分析し、耳の構造の3次元モデルを作成。そこからコミュニケーションの方法を推定した。 クアム氏によると、ネアンデルタール人の聴覚を総合的に調べた研究は初めて。外耳道から鼓膜、耳小骨、鼓室など30以
