橋爪大三郎『はじめての構造主義』講談社現代新書 知人から「構造主義が大事だ」と言われたので読んでみた。 構造主義というと、人類学者のレヴィ=ストロースだが、彼に影響を与えたのが言語学者のソシュール。 ソシュールは、人種や文化の違いに関係なく「人間の言語構造が似ている」ことを指摘した人。 博士論文をまとめるのに困っていたレヴィ=ストロースは、この理論を人類学に応用し、「人間がなぜ親族というまとまりを作って生きているか」という問題を考えた。 その答えは「女性(という価値あるもの)を交換するために親族はある」という理論である。 という具合に、本書は大変わかりやすく書かれているが、それでも途中からこんがらがってきて、「わかったようで、わからない」状態に陥ってしまった。 そんな中、構造主義の本質を指摘したのが次の箇所。 「レヴィ=ストロースの語るところによれば、構造主義には三つの源泉がある。マルクス
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