記録的豪雨で浸水した家の片付けに追われる宮城県大崎市古川西荒井地区などで、やじ馬とみられる人が無断で敷地に入り込み、被災者をいら立たせている。古川署は不審者に対する警戒を強め、特命班を編成して被災地域を巡回している。 渋井川の堤防決壊現場に近い西荒井上田の農業相沢正悟さん(67)宅には、13日だけで20台以上の自動車と約20人の見知らぬ人が入り込んだ。断りもなく屋敷内を歩き回り、家の中を無遠慮にのぞき込むという。 相沢さんは「やじ馬というより不審者だ。日中に16人まで数えた。未明の午前2時、3時にも入ってくる」と憤る。 近くの主婦(42)も侵入者に悩まされている。「高校生の息子が『何ですか』と出ていくとパーッといなくなる」と言う。「息子が学校に行っている平日が怖い。昼食後に休む時は倉庫まで戸締まりする」と表情を曇らせた。 渋井川の堤防上で、決壊箇所の補修現場に入る車を規制する男性警