先日、二作目の小説『ベンハムの独楽』を出版した。ジャンルは私小説で、設定は架空のものだが自分の体験を随所に盛り込んだ物語になっている。有り難いことに何件か感想を戴いたのだが、その中で最も印象に残ったのはtomk59さんのコメントだった。 とても素敵な良い話だった。文章はシンプルで詩的でもあり読みやすい。一方で、話が良かっただけに、もっと表現が練られてて細部の描写がされていてもおもしろいだろうなと思った。次作もあるなら楽しみにしてます。(ブクログ) このコメントを読んで思い出したのが、諸井貫一の名言だ。 マジョリティが現在を作り、マイノリティが未来を創る。全員反対したものだけが一考に値する。経営者はこうしたマイノリティの理論を駆使しなければならない。(諸井貫一) 諸井貫一はセメント会社の社長や日経連の初代会長を務めた経営者で、20世紀中頃に活躍した経済界のリーダーだ。この名言は数年前に知った