花王で「アタック」や「レイシャス」などの開発に携わった美崎栄一郎氏が、特定の商品がヒットした理由をひも解いていく連載「ヒットの謎解き」。雑誌『日経ものづくり』との連動企画で、Web版では雑誌に盛り込めなかったこぼれ話などを掲載していく。第2回のテーマは、文具/オフィス家具メーカーのプラス(本社東京)が開発した電子ホワイトボード「COPYBOARD」(以下、コピーボード)だ。 プラスのコピーボードは、ホワイトボードに書いた文字を紙に印刷したりデータ保存したりできる電子ホワイトボード。電子ホワイトボードはいまやオフィスに1台は置いてあるアイテムですが、実はこれを世界で初めて開発したのは、文具/オフィス家具メーカーとして知られるプラスだったんです*。発売は1984年。それから30年近くが経過しているにもかかわらず、同社は今でも電子ホワイトボードで50%以上のシェアを維持し続けています。 * 沖電