米航空宇宙局(NASA)が打ち上げを民間委託した無人ロケットが爆発した事故で、火を噴いたエンジンが1970年前後に旧ソ連(現ロシア)で開発され、その後米国に輸入されたものだったことがわかった。爆発事故との関係は不明だが、エンジンを新型に切り替える検討も進んでいたという。 爆発したロケット「アンタレス」は、NASAの委託を受けた米宇宙企業オービタル・サイエンシズ社が開発。専門誌によると、火を噴いたとみられる1段目のエンジンは、別の米企業がロシアから輸入したエンジン「NK33」に改良を加えたものが2基、搭載されていたという。 NK33は、冷戦時代にソ連が米国と有人月面着陸を目指して激しく競い合っていた時代に開発された。米国が先んじたことから、ソ連の計画は中断。その後、ソ連は崩壊し、エンジンはロシアで保管されていた。90年代に、米企業が衛星打ち上げビジネスへの転用目的で輸入したという。 ニューヨ