『図書館の基本を求めて』より 入館者数の数値とその不適切さについて 武雄市図書館は図書館・歴史資料館と蔦屋書店・スターバックスによる複合施設である。後者は目的外使用の商業施設であって図書館ではない。「入館者数」はこの建物全体の入口でカウントされた複合施設の入館者数であり、図書館の入館者数ではない。 改修により建物内部は大きく変化したが、建物そのものは同じである。改修前の施設では、図書館の開架フロアのほかに歴史資料館(蘭学館)、企画展示室、メディアホール、書庫、事務室等があり、図書館開架フロアは建物全体の床面積の三分の一以下で、そのフロアのみが区切られ、その入口に資料盗難防止のためのBDS装置が設置されていて、そこを通る人が図書館入館者数としてセンサーでカウントされていた。返却のみを目的に来館した人は、BDSの手前で返せるようになっていたので、入館者数には入らなかった。 それが改修後