編集者としての実績が残念な私としては、読書猿さんをデビューさせたことがほとんど唯一の誇りとなっています。謎の多い人物ですが、その中でも担当したからこそ知っている真実をいくつかお伝えしましょう。 ●なぜフォレスト出版からデビューしたのか?これ、けっこう疑問に思っている人が多いはずです。 フォレスト出版は、世間一般からはライトなビジネス書、自己啓発書の出版社というイメージがあるからです。 したがって、「ええっ!? よりによってフォレストから~?」という声は多かったはずです。 もうこれは、たまたま私がダメ元で声をかけさせていただき、それに読書猿さんがノッてくれたから、というほかありません。 ただ、そもそも「なぜフォレスト出版から?」という疑問よりも、私としては「なぜ、どこの出版社もそれまで声をかけなかったのか?」(実際にある小さい出版社さんと進んでいた話があったそうですが)のほうが不思議でなりま