ハードウエアを変更せずにシステムの処理性能を向上させる極意は,プロセッサや主メモリー,外部記憶装置などのシステム・リソースを無駄なく効率的に利用することにある。具体的には,不要なプログラムの実行を避け,アクセス速度の遅い外部記憶装置への入出力を可能な限り減らすといった対策が考えられる。 総論 システムの処理性能を向上させる最も簡単かつ確実な方法は,PCを買い替えたり,新しいハード部品を導入することである。ただし,当然のことながら,新しいハードウエアの導入や不要になったハードウエアの廃棄には,コストがかかる。そう頻繁にPCやハード部品を購入するわけにはいかないのが現実だ。 そこで,PCの動作速度に不満を感じ始めたら,システム・チューニングを試してみてはいかがだろうか。システムの用途によっては,Linuxの設定を変更するだけで動作速度が大幅に向上する。 無駄を省いて資源を有効活用 システムのパ