人口88万人の世田谷では、全国的な高齢化社会の到来と共に、この10年間は生まれてくる子どもの数が増えて合計特殊出生率も上昇傾向にある。平成14年(2002年)に5880人だった出生数(合計特殊出生率0.77)は、8年後の22年(2010年)には7289人(0.95)となっている。それにともない、待機児童の数も平成19年の249人から増加し続け、22年には725人となった。保育サービス定員も、21年622、22年1269、23年680と増やしているが待機児童の数は減らず、子育て世代から深刻な声が届いている。 この間、注目しているのが家庭的保育事業である。平成22年の改正児童福祉法によって新たに「家庭的保育事業」が法定化された。世田谷区でもさっそく、共同住宅の一室を利用した「家庭的保育事業」を23年4月より6カ所でスタートさせている。 →「世田谷区の家庭的保育事業(保育所型)」 ところが、そ