決断科学のすすめ—持続可能な未来に向けて、どうすれば社会を変えられるか? 作者:矢原 徹一文一総合出版Amazon 本書は植物学者であり,進化生物学者でもある矢原徹一による,「どのようにすれば良い決断ができるか」をテーマにした一般向けの本である.本書執筆の経緯としては,文部科学省により2011年に開始された「博士過程教育リーディングプログラム」に,九州大学として「持続可能な社会を開く決断科学大学院プログラム」を応募し,2013年に採択されたということがあり,そのプログラムの教科書作りに先立って入門書を出版したという説明がある.良い決断をするためのノウハウを書いたビジネス書は多いし,歴史や小説にもヒントはあるが,科学の面から考察した軸を持つことも有用だろうという趣旨だ. 本書は入門書としての取っつきの良さ(いい意味の緩さ)を優先した構成になっていて,2部6章の本だが,各章が細かな節に分かれて
![「決断科学のすすめ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2e0bf6c09c31533890107300e9cf3c127ec2b667/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51-4R3oUAmL._SL160_.jpg)