静岡県立磐田西高校(生徒720人)で2009年度、当時の生徒全員に聞き取りを行ったところ、1割に当たる72人が「万引きに関与したことがある」と答えていたことが6日、同県監査委員の定期監査で明らかになった。 監査委員は「内容があまりに深刻」として、異例の校名公表に踏み切った。 県監査課や同校によると、09年11月、保護者から同校に「生徒が万引きしている」と通報があり、同校が聞き取りをしたところ、1~3年生の生徒72人が万引きを認めたという。このうち、校内で販売されているパンを万引きしたのは47人で、うち13人は10回以上繰り返していた。コンビニ店やドラッグストアなど校外でたばこや衣類などを万引きしたのは5人、校内外で万引きをしたのは17人で、盗品と知りながら譲り受けた生徒が3人いた。 同校は生徒を自宅謹慎させ、保護者らに経緯説明と謝罪を行った。万引きが多発していた校内の売店の売り子を生徒に任