【欧州総局】ノルウェーの首都オスロで22日発生した爆弾テロは、首相府など政府庁舎が集まる市中心部を直撃した。現場付近には崩れたビルのがれきや窓ガラスが散乱し、爆発の大きさを物語る。欧州では近年、自国生まれの過激派による「ホームグロウン・テロ」が台頭しており、市民の間に動揺が広がっている。 「爆弾に決まっている。みんなパニックに陥り、逃げ惑っていた」 現場に居合わせた地元の市民がロイター通信に当時の様子をそう語った。首相府の入る17階建てのビルは窓ガラスの大半が割れて飛び散り、上階から煙が立ち上るビルもあった。炎上した車の残骸も発見された。一帯は警察当局に封鎖され、救急車が慌ただしく駆けつけた。 ただ、ノルウェーは夏季休暇のシーズンを迎え、官庁街には普段より出勤している人は少なかった。それでも休日出勤した職員や通行人らが被害に遭い、物静かだった官庁街は阿鼻(あび)叫喚の現場に一変した。 ノル