本連載では、システム開発の具体的なトラブルを紹介しながら、失敗の原因と対策を明らかにする。今回は、システム開発トラブルの類型と、主な失敗の要因を説明する。特に「業務知識の不足」「パッケージの認識不足」は大失敗につながる。 開発したシステムにバグが頻発する、利用部門が新システムを受け入れない、開発費が当初予算を大幅に超過した、納期遅れを繰り返した―― 。業務システム開発の現場では、失敗やトラブルが後を絶たない。 深刻なケースでは、システムを発注したユーザー企業と、受注したITベンダーの間で訴訟に発展することもある。ひとたび訴訟になれば、双方が膨大なリソースを無駄に消費する。そこに勝者はいない。 どうすれば、システム開発のトラブルや失敗を未然に防ぐことができるのか。本連載では、システム開発の典型的なトラブル事例をひもときながら、失敗の原因と回避策を解説する。 第1回はその前座として、システム開
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