14年度にはすでに在宅勤務制度を導入しており、17年度にはサテライトオフィスと提携した「どこでもオフィス」を導入。ペーパーレス化や社内会議時間の見直しなども進め、所定労働時間を20分短縮することに成功している。こうした取り組みが評価され、日本テレワーク協会の「第18回テレワーク推進賞」(18年)で会長賞を受賞した。 ハイブリッドワークの環境整備に取り組んできたことで、コロナ禍という未曽有の事態に直面しても、社内の働き方に大きな混乱は起きなかったという。 現在の味の素の出社率は、どうしても現場に行く必要がある工場部門などを除くと、おおむね50%程度を推移している。社員のライフスタイルや都合に合わせて、出社と在宅をフレキシブルに切り替えられる環境が定着している。 コミュニケーション上の課題を乗り越えた「地道な」工夫 リモートワークが浸透したことで、コミュニケーション上の課題も生まれた。人事部の