96年に出版された宮崎駿の発言集『出発点』の続編、『折り返し点』を買ってしまった。この10年間、 数多くの宮崎駿研究本が出されたが、どれひとつ読んでいない。理由は単純で、原作の『ナウシカ』は終わってしまったし、『千と千尋の神隠し』は退屈だったし、宮崎駿に興味が失せたから。 そもそも、第一印象がよくなかった。初代『ルパン三世』のアダルトなムードをぶっ壊したのが、宮崎駿。それを知ったのは、もう第二シリーズが始まろうという頃だから、当時10歳か。『カリオストロの城』なんて、『ルパン』を子供向けにした張本人の作品でしょ。誰が見るもんですか。「確かにルパンとしては許せないけど、アニメとしては傑作だから」と友人に説得され、二番館で見た。でも、今でも好きじゃないな。 新『ルパン』の『死の翼アルバトロス』と『さらば愛しきルパンよ』もマニア人気が高くて、海洋堂からガレージキットが出ていたのを覚えている。宮崎