国内産の新型インフルエンザワクチン(サンプル)の瓶。左が10ミリリットル入り、右が1ミリリットル入り約10%のワクチン液の節約が期待できるという注射器=テルモ提供 新型の豚インフルエンザのワクチンを一人でも多くの希望者に打とうと、医療従事者用に接種量を少しずつ減らしたり、無駄が出ないようワクチンの注射器を変えたり、「あの手この手」の不足解消策が試みられている。ワクチンの生産量に限りがあり、全体的に不足気味だからだ。 ●接種量を減らす病院 東京都健康長寿医療センター(板橋区)では、医師や看護師に接種する際、1人あたりの接種量を従来の0.5ミリリットルから、0.45ミリリットルに減らすことにした。 ワクチンが必要な医師や看護師は600人以上いるが、届いたのは550人分。院内で検討し、接種量を、基準より1人あたり0.05ミリリットルずつ減らすことで、全員に打てるようにするという。 あくま