パナソニックは4日、三洋電機の子会社化を目指した株式公開買い付け(TOB)を5日に始めると発表した。売上高1兆円超の家電大手同士の経営統合は世界的にも珍しく、統合後の売上高(10年3月期予想の合計額)は8兆6600億円の見込み。日立製作所とほぼ肩を並べる国内最大級の巨大家電メーカーが誕生することになる。 TOB価格は1株131円で、期限は12月7日。買収額は4千億円超の見通しで、すでに三洋の大株主との間で発行済み株式総数の50.13%を買い取る契約を結んでいるため、TOB成立は確実だ。子会社化後も三洋株の上場は当面維持される。