家電量販店のヨドバシカメラマルチメディア梅田(大阪市北区)で、週末になると、中国人観光客と女性客でにぎわう一角がある。今年7月に設置された化粧品売り場だ。売り場担当者は「来春から始まる梅田の百貨店戦争を前に客を囲い込む。特に日本ブランドが強い家電と化粧品で中国人観光客のワンストップ化を狙う」と意気込む。 ヨドバシカメラマルチメディア梅田は7月26日、1階フロアに化粧品売り場(最大幅約15メートル、同奥行き約10メートル)を本格導入。担当の廣瀬成顕さん(32)によると、これまで中国人観光客は同店で電化製品を購入後、梅田の百貨店に移動することが多かった。今回の設置は、この“顧客流出阻止”が狙いという。 売り場には化粧品メーカーから派遣された中国人スタッフらが常駐。人気商品には中国語の値札を付け、中国のデビットカード「銀聯」の利用もできる。 廣瀬さんは「中国人観光客の多くはまとめ買いをし、一度に