電車で通勤・通学している女性の14%、うち10代では4人に1人が過去1年間に車内で痴漢に遭ったとの結果が、警察庁が大都市圏で実施した初の痴漢被害調査で明らかになった。警察に通報・相談した被害女性は1割にとどまり、多くが「泣き寝入り」に終わっている。一方、男性への調査では、6割が痴漢に間違われる不安を感じていた。 調査は民間の調査会社に委託して8月に実施。東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫の7都府県で電車を使って通勤・通学する調査モニターに過去1年の状況を尋ね、女性2221人(平均年齢33歳)、男性1035人(同36歳)から回答を得た。 痴漢被害に遭った女性を年代別にみると、最も多かったのは10代の26%。次いで20代18%、40代11%、30代10%の順だった。 事後どうしたかを被害女性に尋ねると、89%の人は警察と接触せず、届け出なかった。「我慢した」「その場から逃げた」「