東映アニメーション創立60周年記念映画『ポッピンQ』を観た。 傑作だった。快作だった。2016年マイベスト映画だった。そして困ったことに怪作でもある。 マスにヒットする娯楽作品の形と要素単位では重なるものの、できた作品はわりとズレている。人の共感を呼び、説得力を生み出す箇所にぽっかりと空洞が存在するのだ。 しかし、だからこそ凄まじいパワーを内包するに至った代物であった。少なくとも私にとっては。 そしてきっと、まだ観ぬ誰かにとっても。 何かを探して彷徨うような薄暗いキービジュアルが印象的。 神様!tell me tell me tell me 教えて 未来は僕らに光をくれるの? 神様!tell me tell me tell me 答えて 僕らの瞳は 明日を ねぇ?みつめてるの? 冒頭で描かれるメイン5人の悩み、CMでもおなじみ伊純の言葉にならない鮮烈な「あーーーーーー!!!」、そこから卒業