ドラッグストアで調剤された薬を服用した都内の70代の女性がその後死亡したのは、持病ではない糖尿病の薬を誤って混ぜられたのが原因だとして、遺族が「スギ薬局」などに3800万円余りの賠償を求める訴えを起こしました。 28日、東京地方裁判所に訴えを起こしたのは、おととし5月に死亡した74歳の女性の遺族で、弁護士とともに都内で会見を開きました。 訴状によりますと、女性は3年前の10月、都内のスギ薬局で調剤された持病の薬を受け取って服用していましたが、1か月後に自宅で意識を失い、よくとしに低血糖後脳症などによる心不全で亡くなりました。 搬送先の病院が服用していた薬を調べたところ、持病ではない糖尿病の薬が含まれていて、薬局側は「前に調剤した患者の薬が一部混ざった」と説明したということです。 遺族は、女性が死亡したのは調剤ミスが原因だとしてスギ薬局と薬剤師に合わせて3800万円余りの賠償を求めています。