当社が開発している南関東ガス田は、千葉県を中心に、茨城・埼玉・東京・神奈川県下にまたがる広大な水溶性天然ガス田です。可燃性天然ガスは、その存在している状態により、石油系ガス、炭田ガス、水溶性天然ガス等に分類されますが、水溶性天然ガスは、生物起源のメタンガスが、地下の地層水にその深度の圧力のもとに溶解したものです。千葉県で天然ガスが産出されるのは、上総層群(かずさそうぐん)という地層群です。これは新第三紀鮮新世(せんしんせい)〜第四紀更新世(こうしんせい)(今から約300〜40万年前)に海底に堆積した砂岩と泥岩からなる地層です。この砂岩と泥岩の互層中にある地層水にガスが溶けた状態で存在し、それがガス層を形成しています。この地層水は、海水の約2,000倍ものヨード分を含む以外は、ほぼ海水と同じ成分で、「かん水」と呼ばれています。南関東ガス田は可採埋蔵量が3,750億m3にも達する、わが国最大の