オランダで行われた第9回フランツ・リスト国際ピアノ・コンクールで、相模原市在住の後藤正孝さん(26)が優勝したことが10日、出身校の昭和音大に入った連絡でわかった。 後藤さんは同国・ユトレヒトで8、9日(現地時間)行われた決勝で、リストのピアノ協奏曲第1番などを演奏した。震災後の先月26日に出発し、「このような折、自分に何ができるのか。出せる力をすべて出したい」とコンクールに臨んだ。 また、聴衆賞、ジュニア審査員賞も受賞した。 同コンクールは1986年から3年に1度開催。若手の登竜門に位置づけられるが、リスト生誕200年の今年は特に注目されていた。日本人としては、99年に優勝した岡田将さん以来、2人目の快挙。