【第1回】はこちらをご覧ください。 聞き手・小峰隆生(筑波大学非常勤講師) 第一章 米軍が日本から撤退する理由 背に腹は替えられない米軍 この章では、本当に在日米軍は日本から撤退するのか? またするとしたら、何故なのか、その理由について、徹底的に検証していく。 米国が独裁者の治める国ならば、その人物の一存でなんとでもなるだろう。 しかし、米国は、国民の参加する民主的な選挙で選ばれた大統領が治める民主主義の国である。国民が国に納めた貴重な税金で、米軍は武器を揃え、兵士に給料を払い、活動しているわけだ。 即ち、米軍は、莫大な国民の税金を使っている以上、米国と米国市民のために、最大限に奉仕しなければならないのだ。 当然、米国の納税者たちの意見は、大きく軍に影響を与えることになる。 日本人は、日米同盟があるのだから、日本を守るために、在日米軍はいてくれるだろう、と無条件に思いがちだ。まして日本から