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ブックマーク / movie.maeda-y.com (8)

  • 超映画批評「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)

    「シン・ゴジラ」90点(100点満点中) 監督:樋口真嗣 出演:長谷川博己 竹野内豊 ハリウッド版をすら凌駕する、これぞ2016年の日にふさわしい新ゴジラ 私は「シン・ゴジラ」が完成した直後、その事をある制作スタッフから聞いた。やがて試写予定についても別会社のスタッフから知らされていた。だが結局、公開までに通常の大々的なマスコミ向け試写会は行われなかった。 あの庵野秀明総監督の事だから、完成といいつつポスプロの沼に嵌ったか、あるいは初号試写を見た宣伝チームが急きょ事前に我々に見せることをやめる判断をしたのか。いずれにしても映画ライターの間ではこういう場合、ろくな結果にならないとの経験則がある。 しかも、たまたま見に行った都心の映画館の入りがきわめて悪かった(上映10分前の段階でなんと私一人)事もあり、不安は増大する一方だったが、なかなかどうして、「シン・ゴジラ」は期待をはるかに上回る大傑

    超映画批評「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)
    takeori
    takeori 2016/07/30
  • 超映画批評「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」30点(100点満点中)

    「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」30点(100点満点中) 監督:樋口真嗣 出演:三浦春馬 長谷川博己 水原希子 ファンをないがしろにした報い 諫山創の人気漫画の実写映画版として期待されていた前編「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」は、当サイトの批評文に樋口真嗣監督が激しく反応したことで炎上騒動を巻き起こした。関係者やスタッフの度重なる燃料投下でそれは大火となり、結果として初動50億の興収を期待されながらいまだ30億程度と、ファンにそっぽを向かれる結果を招いた。今頃映画会社の偉い人たちは、頭を抱えていることだろう。 100年以上ぶりに現れた人い巨人たち。崩壊した壁を修復すべく調査兵団が奮闘する中、アルミン(郷奏多)をかばったエレン(三浦春馬)はなぜか巨人化し、他の巨人を攻撃し始めた。それを見た人類側の生き残りは、敵か味方かわからぬエレン

    takeori
    takeori 2015/09/27
    超映画批評「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」30点(100点満点中)
  • 超映画批評「ナイトクローラー」90点(100点満点中)

    「ナイトクローラー」90点(100点満点中) 監督:ダン・ギルロイ 出演: ジェイク・ギレンホール レネ・ルッソ ブラック起業ムービー いまどきの時代の特殊性を考慮せず「若い奴はどんどん起業しろ」などという大人はいささか無責任である。そういう人は、説教を垂れる前にまず「ナイトクローラー」を見るべきである。 ルイス(ジェイク・ギレンホール)は窃盗もいとわず暮らしている男。ある日、交通事故の現場に偶然遭遇した彼は、そこでカメラを回す奇妙な男を見つける。その男は事故、事件現場専門のパパラッチであり、興味を持ったルイスは早速自分も見様見真似で開業するのだが……。 エスカレートするテレビ局の視聴率競争、そのためならどんな過激なことをしてもいいのか……的なメディア批判がこの映画の表の顔である。多くの批評家もその点を評価している。 だが私にいわせればこの映画の裏の顔は、「ブラック時代の成功マニュアル」で

    takeori
    takeori 2015/08/30
    超映画批評「ナイトクローラー」90点(100点満点中)
  • 超映画批評「オール・ユー・ニード・イズ・キル」85点(100点満点中)

    「オール・ユー・ニード・イズ・キル」85点(100点満点中) 監督:ダグ・ライマン 出演:トム・クルーズ エミリー・ブラント チャラ男トム・クルーズのゲームブック人生原作の超大作がこの夏は続くわけだが、圧倒的イチオシの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は、原作要素を大幅に改編した大胆さが功を奏した。 近未来、異生物による侵略を受けた人類は、空爆が効果を上げない敵に対し重武装の歩兵で対峙していた。戦況は芳しくなく、民間人へのプロパガンダを受け持っていたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)まで最前線におくられることになったが、戦闘訓練を受けていないケイジは戦闘開始数分で戦死する。だがその瞬間、彼は出撃前日の朝へとタイムリープしているのだった。 桜坂洋のライトノベルがハリウッドの予算178億円の超大作になるときいて、これはとんでもないジャパニーズ(?)ドリームだと思ったものだが、実際

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    takeori 2014/07/09
  • 超映画批評「キャビン」90点(100点満点中)

    「キャビン」90点(100点満点中) The Cabin in the Woods 2013年3月9日(土)シネマサンシャイン池袋 他全国ロードショー 2011年/アメリカ/カラー/95分/配給:クロックワークス 監督:ドリュー・ゴッダード 脚:ジョス・ウェドン、ドリュー・ゴダード キャスト:クリステン・コノリー クリス・ヘムズワース アナ・ハッチンソン フラン・クランツ ジェシー・ウィリアムズ 独創性がある 世間一般には疑問符が付くようなタイプの人間でも意外とモテたりする。気が多い女の子とか、金遣いの荒い男とか、第三者からみればクズのような性格でも「普通」に飽いてる者にとっては適度な刺激になるためだ。適材適所、捨てる神あれば拾う神ありだ。 「キャビン」は、どこからみても異形な映画。変化球のみで構成されたトンデモ作だが、だからこそ「普通」に飽きてる人には最高の刺激となる。その魅力は、あら

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    takeori 2013/03/18
  • 超映画批評「ライアーゲーム -再生-」90点(100点満点中)

    『ライアーゲーム -再生-』90点(100点満点中) 2012年3月3日全国順次ロードショー 2012年/日/131分/カラー/配給:東宝 監督:松山博昭、脚:岡田道尚 黒岩勉 出演:松田翔太 多部未華子 芦田愛菜 江角マキコ 芦田愛菜の存在意義だけが不明だが この2作目の脚も前作同様、プロット自体をハリウッドに売ることもできそうなほどに完成度が高い。登場人物を入れ替えればライアーゲームのタイトルを外しても通用する点も前作譲り。それどころか緻密に計算された脚のうまみは、前作を上回る部分さえある。具体的には椅子取りゲームという、原作ファンにはおなじみのネタを採用していながらも、あえて2012年に公開するべき理由付けがなされている点。さらに普遍的でありながら、じつに日的な結末を用意している点も心憎い。 ファイナルステージから2年、秋山(松田翔太)は大学で心理学を教えていた。そこに教え

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    takeori 2012/03/10
  • 超映画批評『100,000年後の安全』65点(100点満点中)

    『100,000年後の安全』65点(100点満点中) 2011年4月2日(土)より、渋谷アップリンクにて緊急公開! 2009年/デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア/カラー/79分/配給:アップリンク 監督・脚:マイケル・マドセン 脚:イェスパー・バーグマン 撮影:ヘイキ・ファーム 編集:ダニエル・デンシック 出演:T・アイカス C・R・ブロケンハイム M・イェンセン ≪福島原発事故後の日人に見てほしい作品≫ 男なら、東北出身の女の子というと、とたんに色めき立つのが常識。秋田小町なんて言葉があるように、実際はどうあれ、色白で気立てがよくお嫁さん候補には最適との評価が一般的なところだろう。 だが、3.11を境にその「常識」は消えてしまうかもしれない。 日人は気づいているのだろうか。福島原発の事故を見て、なぜこの国から外国人が一目散に逃げ出したのか、その当の理由を。 「外

  • 超映画批評『スラムドッグ$ミリオネア』90点(100点満点中)

    『スラムドッグ$ミリオネア』90点(100点満点中) Slumdog Millionaire 2009年4月18日(土)より、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/120分/字幕翻訳:松浦美奈 配給:ギャガ・コミュニケーションズ 監督:ダニー・ボイル 脚:サイモン・ビューフォイ 作曲:A・R・ラフマーン 出演:デーヴ・パテル、アニル・カプール、マドゥル・ミッタル アカデミー作品賞は、まさにいまの時代にピッタリな一だった 今年のアカデミー賞は、未曾有の大不況&新大統領(しかも黒人)誕生という大ニュースがあったおかげで、例年に増して予想しやすい年であった。とくに作品賞ほか計8部門受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』については、私も100%の自信で選ばれるだろうと考えていた。 もっとも私の場合は、作品の出来不出来でこれが命と読んだわけではなく、この

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